【備忘録】最近輸送コストが激高。コンテナ物語を読んで変わったこと。
おはようございます。
GENTZの開発・販売・運営をやってる大道です。
コンテナ物語という本を軽く触れたので備忘録として残します。
目次
輸送コスト2倍になったけど昔に比べたら全然安い
輸送コスト2倍
私、実は、GENTZ製品の開発販売の傍らで、アジア各国の工場に対して臭気対策コンサルをやっております。
https://www.karumoa.co.jp/column/overseas_case/
臭気対策コンサルとは、工場が抱える臭気問題を解決する仕事です。
臭気問題とは、工場内の環境改善や工場周辺で発生する臭気苦情を指します。
私は、主に後者の問題をアジア各国で解決する仕事もGENTZの傍らやってます。
で、
臭気問題を解決する為に、自社の製品を各国に輸出しております。
輸出の際に発生するのが輸送コストの問題です。
昨今は、輸送コストが前年比で二倍程度となり少し困ってます。
貿易会社の方が先日年始の挨拶に来られた際にいっておりました。
今は、中国とアメリカ間での貿易が盛んで日本と各国への貿易に対してコンテナが割り当てられないんです。。
どうも、海運で主導権を持つ会社はアメリカと中国らしく、彼らがコンテナの割り振りを決めているとのことです。
コンテナに興味を持つ
コンテナに興味を持ったので「コンテナ物語」という本について調べてみました。
この本を読むと2倍とは言え、コンテナが出来る前に比べたら全然安いんだろうなということが分かります。
コンテナとは、下の写真にあるような鉄の箱。
コンテナは世界共通の規格品
コンテナには、こういった40フィートの箱型のもあれば、液体輸送用(下の写真の上積みされているコンテナが液体用)のコンテナや冷蔵コンテナもあります。
で、すべてのコンテナの規格は世界共通。
例えば、中国で積んだコンテナの上に日本で積んだコンテナを積むってことも可能です。つまり上積みがとても楽にできます。
色々な国の港でコンテナを積み足していけば、ドンドン輸送単価は下がっていきます。
コンテナ船にはコンテナを1万個くらい積み込んで一気に物を運ぶので輸送コストを激安にすることが出来ます。
更に、このコンテナは荷物を送った人と税関の人、荷物を受け取る人しかカギを持っていないため、輸送中に製品が盗まれるリスクもないんです。
では、一昔前はどうだったか。
まずは、工場から港に荷物が積み込まれる、船を荷物に積み込む際は人力だったようです。
更に、大型船は桟橋に停泊できなかったことが多かった為、港から小さな船で大型船迄荷物を運んでいたようです。
今は、大型船を桟橋に停泊させて、コンテナに荷物を集めて船に積み込むことが出来ます。
積み込むまでのリードタイムもグッと圧縮です。
今と昔で圧倒的に違うのは関わる人の人数です。
人件費が掛からなくなる分、輸送コストを一気に抑えることが可能となります。
更に、かかわる人が少なくなると輸送品が盗まれるリスクも少なくなります。
輸送コストが下がったことで世界中のものが買えるようになる
輸送コストが削減されたことにより、
世界各国の安い製品を大量に仕入れることが可能になりました。百円ショップの製品は最たる例だと思います。
このコンテナのお陰で安くていいものを手に取れるようになったといえます。
一方でコストメリットを出せない国内製造業はシュリンクしていってしまいます。
学んだこと
- 輸送コスト二倍になったけど、昔に比べたら安いということが分かった。
- 安くなる構造を学ぶことが出来た。
- この構造は今後も維持されるだろう。
- 今後ビジネスを展開していく上で大切なことは、自分の商品が世界水準でどうなのかを考えていくこと。国内で強くても海外で弱ければ結果として、海外のに良いものに駆逐されてしまう。
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