START UP TODAY|東京オリンピック|敢えて自転車のタブーを破ったアフガニスタン出身女性選手
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アフガニスタン|タリバンがカブールを制圧
皆様もご存じの通り、現在、毎日のようにアフガニスタンから出国しようとする人々の映像がニュースで流されております。2001年にアメリカで起きた同時多発テロ以降、アメリカは、アフガニスタンを攻撃していましたが、今月末にアメリカが完全に撤退することが決まり、武装勢力であるタリバンが復権しました。この復権により、アフガニスタン女性の権利に関して多くの問題が鶏立たされております。
20年前のタリバン政権下|女性は自転車に乗れなかった
タリバン政権下において、女性は仕事、旅行、スポーツ、教育など、様々な権利を持っておりませんでした。20年前、アメリカが派兵されたことでタリバンは権力を失い、女性のできることが徐々に増えていきました。自転車に乗ることもそのうちの一つでした。女性が自転車のサドルの上に座ることがわいせつだと考えられているからです。
女性サイクリングチームは結構前からあった実は、1986年に女性のサイクリングチームは設立されていたようです。しかし、タリバン政権下ではほとんど活動ができていない状況でした。その後、2001年にタリバンの支配が崩壊した後、国際的な支援のもと、女性のサイクリングチームは積極的に活動しました。
Masomah Alizada さん、アフガニスタン出身。難民アスリートとして、東京オリンピックの自転車競技に出場。
引用元:INFO MIGRANTS
筆者は恥ずかしながら、アフガニスタン出身の女性が東京オリンピックに出場していたこと、そして、アフガニスタンの女性が自転車に乗ることが難しいことすら今まで知りませんでした。Masomah Alizada 選手は、女子個人ロードタイムトライアルに出場しました。レースは残念ながら最下位でしたが、順位以上に大切なものを発信していてくれていたと思います。
タリバン復権アフガニスタン政府下において、サイクリングチームはナショナルチームとして国際大会に出場し、アフガニスタンの女性の権利を獲得する為の象徴ともなりました。しかし、今現在は、タリバンが復権しました。今後、アフガニスタンの女性は、サイリングのみならず、スポーツをする機会すら失う可能性があります。どうか、タリバン政権が国際的な視点に立って、女性の権利を考えてくれればと祈る限りです。
参考記事①:ナショナルジオグラフィック
参考記事②:The new arab
筆者
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